電話問い合わせは求職活動実績になるか【認定されるケース】

募集内容への電話問い合わせって、求職活動実績になるのかな。

電話問い合わせってなんか微妙。確実に実績になる方法ってあるのかな。

求人への電話問い合わせは求職活動実績になりません。失業認定申告書が「求職活動」や「応募」を実績として申告できる書式になっているとおりです。

エージェントや派遣の場合の電話問い合わせには例外があります。電話で具体的な就業先を提案されて相談や話し合いをしたときは、次の場合に失業認定申告書に記入できます。

  • 転職エージェントの場合:「職業紹介事業者による職業相談」にあたる。
  • 派遣会社の場合:「派遣元事業主による派遣就業相談」にあたる。
転職エージェントの場合、利用登録後のカウンセリングも職業相談にあたります。このほか、転職サイトで求人に応募する方法や、セミナーを受講する方法も求職活動実績になるので、早めに転職サイトに登録しておけば失業保険受給中の求職活動に活用しやすいです。

この記事では、電話問い合わせで求職活動実績にできる方法を解説します。後半では、電話よりも確実に実績にする方法を解説します。

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電話問い合わせとは

電話問い合わせには、次のようなケースがあります。

  • 求人の内容、選考方法について問い合わせた。
  • パートやアルバイトの募集に問い合わせた。
  • 派遣の内容について派遣会社に問い合わせた。

応募する前の段階であるこれらの電話問い合わせは実績になりません。つまり、転職サイトの求人や派遣案件をウェブで見て、一方的に問い合わせても実績にはならないのです。

しかし、電話問い合わせには例外的に求職活動になるケースもあります。

求人への電話問い合わせ

求人への電話問い合わせは、求職活動の実績にはなりません。パートやアルバイトの募集についても同じです。

その理由は、電話問い合わせという行動が、求人に応募する前の行動だからです。

実績にできればよいのですが、失業認定申告書に書きようがないのです。失業認定申告書の書式を見ればわかるとおり、『応募』したことを実績として記入(申告)できます。

失業保険を受給するためには「積極的に就職しようとする気持ち」を、実績として示す必要があります。「積極的に就職しようとする気持ち」があれば『応募』という行動に表れる。という見解です。

求人に応募して求職活動実績にする方法は、こちらの記事で解説しています。

実績になる電話問い合わせ

以下の場合は求職活動実績になりません。

③ …労働者派遣事業者…への単なる登録

ただし、具体的な派遣先や求人の提示があり、それに答える場合など…

職業紹介事業者、労働者派遣事業者との間でやりとりがあれば求職活動実績となります。

職業紹介事業者とはエージェントのことです。労働者派遣事業者とは派遣会社のことです。

利用登録済みのエージェントや派遣会社から、電話やマイページなどで具体的な就業先の提示があったとします。その提示に答えるかたちでやりとりした場合は求職活動になるということです。

マイページを見ました。○○証券、興味あります。就業条件などを詳しく教えてください。

このやりとりの手段は電話でも構いません。

  • 転職エージェントの場合:「職業紹介事業者による職業相談」にあたる。
  • 派遣会社の場合:「派遣元事業主による派遣就業相談」にあたる。

失業認定申告書 記入例

  • 求職活動の方法:(ウ)派遣元事業主による派遣就業相談等
  • 活動日:案件の提示があった日
  • 利用した機関の名称:派遣会社 名称
  • 求職活動の内容:派遣就業相談

『求職活動の内容』に記入するときに、「電話問い合わせ」であることをわざわざ書く必要はありません。

電話で派遣会社と派遣案件について相談・話し合いをしたなら、「派遣就業相談」と記入すれば申告できます。

もし、ハローワークに問い合わせされたとしても、派遣会社に就業相談の記録が残っているので心配はいりません。

電話問い合わせは積極的とは言えない

  • 電話問い合わせという行動そのものが、積極的な求職活動としては弱い。
  • 電話問い合わせが『派遣就業相談など』にあてはまるかどうかの判断は、認定員しだい。

失業保険を受給するためなら、電話問い合わせを求職活動実績にするのは避けたいところです。失業認定で「電話で問い合わせしただけなんて求職活動とは言えませんよ。」と言われたら、失業手当が支給されない可能性もあるからです。

もっと確実に実績になる求職活動のほうが良いでしょう。電話問い合わせは、求人に応募する前の状態。積極的な求職活動としては一歩足りないのです。

たとえば転職サイトの求人に応募すると、その時点で実績になります。応募した事実さえあれば、失業認定申告書の『求人に応募』に記入できます。

確実に実績になる求職活動

転職サイトで求人に応募する

転職サイトで求人に応募すると、1社への応募が求職活動実績1回分になります。失業認定申告書3-(2)「事業所の求人に応募した…」の欄に記入して申告できます。

直接応募できるサイトを利用して、サイト内で履歴書を入力作成して応募します。履歴書は使い回しできるので、2社に応募すれば実績2回分になります。

転職サイトで求人に応募する方法は、こちらの記事で解説しています。

1日で2回分!インターネット応募で求職活動実績~辞退も解説

転職サイトでセミナーを受講する

転職サイトでセミナーを受講すると、1回のセミナー受講が求職活動実績1回分になります。失業認定申告書3-(1)(イ)に記入して申告できます。

セミナーを実施している転職サイトは少ないですが、セミナー情報のページから申込みすれば数日のうちに受講できて、受講が完了すれば実績になります。

転職サイトでセミナーを受講する方法は、こちらの記事で解説しています。

【参加証明書付き】オンラインセミナーも求職活動実績になる

まとめ

  • 応募する前の、求人への電話問い合わせは、実績にならない。
  • 登録済みの派遣会社から具体的な派遣先の提示があり、電話問い合わせした場合は実績として申告できる。
  • 失業保険を確実に受給するためなら、電話問い合わせを求職活動実績にするのは避けたい。
  • 転職サイトの求人に応募すれば、失業認定申告書に記入できて実績になる。
  • 電話より確実に実績になる求職活動には、転職サイトで求人に応募する方法や、転職サイトでセミナーを受講する方法がある。