失業保険を受給中にアルバイトをすることについて、ハローワークも認めています。
失業認定のときに、アルバイトをした日とその収入を正しく申告すれば、失業手当は問題なく支給されます。
ただ、アルバイトの収入が多いと、そのバイトをした日の分の失業手当がカットされます。
バイト代を手渡しでもらえばバレないんじゃないの?
と、思う人もいるかもしれません。「場合によってはバレない」というのが答えになります。
ハローワークがどのように調査しているのかというのは当然、公表されていません。申告のあったアルバイトをすべて調査するというのは現実的ではなく、次のような機会で調査していると考えられます。
- アルバイトの申告のなかから抜き打ち調査する
- 失業認定で疑わしい受給者をマークして調査する
- ハローワークに通報があった受給者を調査する
バイト代を手渡しされる日雇いバイトは、シフト勤務のバイトよりもバレにくいとは言えるでしょう。
目次
バイト代の手渡しはバレないのか
- バイト代をお駄賃・お小遣いとして手渡しされたならバレない可能性は高い。
- バイト代を手渡しを、当事者しか知らなければバレない可能性は高い。
- バイト代の領収証を切らなければバレない可能性は高い。
失業保険中にバイトをしたとき、そのバイト代を手渡ししてもらえば、場合によってはバレないと言えるでしょう。
バイト先(事業者)は、アルバイトを使ったときに「誰に、いつ、いくらバイト代を支払った」ということを記録しておく必要があります。正しく納税するためです。
バイト先は、たった一日、数時間でも、アルバイトを使って給与を支払ったなら、その記録を帳簿に残さなければならないわけです。
もし、バイト代の手渡しがバレない状況があるとすれば、バイト先が、帳簿に残さないやり方でバイト代を支払ってくれた場合となります。
バイト代の手渡しでバレないケース
- 現場の親方が、自分の財布からお駄賃として払ってくれた。
- スナックのママが、自分の財布からお小遣いとしてくれた。
- 親戚の会社でアルバイトして、お小遣いとして払ってくれた。
たとえば上のようなケースでは、帳簿に残さずにバイト代を支払えるので、バレない可能性は高いです。
「ちょっとタバコ買ってきてくれる?10,500円渡すから。」みたいなかたちで、そのうちの1万円をお駄賃として渡せばいいわけです。
バイト先のほうでバイト代の支払い方に気を遣ってくれる必要があり、それは親方やママのような個人経営者のほうがやりやすいでしょう。
こうしたバイト代の支払い方をしていることが、当事者しかしらない状況であることも重要です。
失業保険中にバイトしていることを、バイト仲間に知られないようにすることが、バレないようにする細心の注意点になるでしょう。
失業保険中のバイトがバレちゃう原因の多くが、ハローワークへの通報・密告だからです。
バイト代の領収証は証拠になる
バイト代の領収証(領収書)というのは、バイト先にとってバイト代を支払ったことを証明する書類です。
日払いのアルバイトをしたときに、上のような領収証を書いた経験がある人もいるかもしれません。
バイト先では、支払ったバイト代を領収証で証明するかたちで経費計上し、申告して納税しています。
領収証には、バイト代を受け取った日付と本人の住所・氏名を記入するため、アルバイトした痕跡が残ってしまいます。
つまり、領収証は、ハローワークによって調査された場合に、失業保険中にアルバイトをした証拠にもなるわけです。
日雇いバイトでもバレる
- 日雇いバイトでも、バイト代が払われた証拠が残ればバレる原因になる。
- 日雇いバイトの仲間に話してしまい、通報されてバレるケースは多い。
- 日雇いバイトは、バイト代を受け取るときに領収証を書くことが多い。
失業保険中にアルバイトをする場合に、それが日雇い(単発)バイトでもバレることはあります。
日雇いバイトであるかどうかというのは、バレる原因とあまり関係が無く、バイト代がどのように支払われるのかが重要です。
また、失業保険中のアルバイトがバレる原因の多くが「通報・密告」であることは知っておくべきでしょう。
日雇いバイトの仲間に、ついつい「じつは失業保険ももらってるんだ」と自慢してしまうと、なかには妬みを持つ人もいるということです。
日雇い派遣はバレる
日雇い(単発)派遣の場合は、ハローワークに調査された場合に、アルバイトよりもバレる可能性は高いです。
派遣会社が、派遣した人、日付、給与をデータとして記録しているからです。
また、派遣会社では一般的に、登録のときにマイナンバーを提出します。社会保険や納税に必要だからです。
日雇い派遣を含めて失業保険中の派遣の仕事は、個人を特定しやすく、働いた証拠が残りやすい働き方と言えます。
日雇いバイトでバレないケース
- バイト先が失業保険中であることを黙認してくれる場合。
- バイト代の支払い方に気を遣ってくれて、お駄賃・お小遣いとして払ってくれる場合。
- 何日も同じ場所(現場や店など)で働くことがない場合。
日雇い(単発)バイトでバレないケースとは、まず、バイト先が失業保険中のアルバイトであることを黙認してくれなければなりません。
バイト代の支払い方に気を遣ってもらう必要があるからです。
バイト代をお駄賃・お小遣いとして払ってくれる親切心を持っていてくれると助かります。
失業保険中のバイトがバレる原因の多くが、ハローワークへの通報・密告であることから、何度も同じ場所に出向いて同じ仲間と働くことになるようなバイトは避けた方が良いでしょう。
失業保険中の夜のバイト
失業保険中のアルバイトに、夜のバイト(水商売やスナックなど)を選んだからといって絶対にバレないということはありません。
経営の健全性を疑われがちな業態ほど、しっかりと帳簿付けして潔白をアピールしていると思ったほうが良いでしょう。
また、ハローワークなどの公的機関から調査されることを嫌がるため、従業員(アルバイト含めて)の情報を隠すなんてことはせずに、むしろ協力的な姿勢を取るでしょう。
夜のバイトのほうが、ハローワークから目を付けられたときに報酬(バイト代)を支払った証拠が出やすいとも言えます。
失業保険中に水商売で働く
キャバレーやクラブのように、組織が大きくて従業員も多い職場は、失業保険中のアルバイトには適しません。
ホステスに支払った給与は当然、帳簿付けしています。お店に所属しないで委託のような働き方をしたとしても、その報酬(バイト代)は報酬支払調書というかたちで記録されて税務署に提出されています。
バイト代の支払いについて「水商売だからどうせ適当にやっているんだろう。」と思い込むのは大間違いです。
水商売ほど、経営の健全性を疑われないようにしっかりとお金を管理しており、アルバイトへの給与や報酬をしっかり申告しています。
また、従業員(バイト仲間)が多いほど、失業保険中のアルバイトであることを隠すのは難しくなるでしょう。
女性同士がライバルとして働いている環境だけに、妬みや恨みを買いやすく、失業保険中にバイトしていることを密告されるリスクも高いと考えられます。
失業保険中にスナックで働く
- ママの財布から小遣いとして払ってくれたらバレない可能性が高い。
- ママが、他の従業員に黙っていてくれたらバレない可能性が高い。
スナックやバーのように個人で経営しているお店なら、ママやマスターが協力してくれればバレないように働くことができるかもしれません。
ママやマスターが、自分の財布から出すお金は、自分が好きに使うメシ代やタバコ代と同じ使途不明金の扱いになります。
ただし、財布からバイト代を払った場合は経費計上できないため、スナックやバーが負担する税金がその分だけ増えてしまいます。
ママやマスターが知り合いだったりして失業中であることを理解してくれており、急な人不足で困っているときに何回か働かせてもらう。というような状況なら、そのお店でバレないようにアルバイトさせてもらえるかもしれません。
まとめ
- もし、バイト代の手渡しがバレない状況があるとすれば、バイト先が、帳簿に残さないやり方でバイト代を支払ってくれた場合。
- バイト先のほうでバイト代の支払い方に気を遣ってくれる必要があり、それは親方やママのような個人経営者のほうがやりやすい。
- 失業保険中にバイトしていることを、バイト仲間に知られないようにすることが、バレないようにする細心の注意点になる。
- 経営の健全性を疑われがちな業態ほど、しっかりと帳簿付けして潔白をアピールしていると思ったほうが良い。
- 失業保険受給中にアルバイトをしていても、失業認定では求職活動実績を申告していく必要がある。転職サイトのセミナーを受講する方法なら、応募や面接をしなくて済むので気楽。